
「留学したいと思ったときには既に大学3年の就職活動の時期になっていて、周りも就活始めてるし、留学は諦めよう。」

「日本は新卒じゃないと就職に不利だし、休学留学できるほどの資金もないから留学は諦めよう。」
このような不安を抱えている大学生は多いのではないでしょうか。特にこの度のコロナの影響で、自分のキャリア計画が狂ってしまった方も多いと思います。
そこで「既卒留学」という選択が思い浮かぶと思います。実際僕はそう選択することにした一人です。しかし、既卒留学は不利になると思う方も多いと思います。確かにそうなる可能性は高いです。けれども、
「あなたがやりたいことは何でしょうか」
この思いを大切にしてほしいです。
したがって今回は既卒留学生ができる就職活動の3つの方法を解説します。
まず既卒留学とは何?
そもそも既卒留学とは何なのか。既卒留学とはその名の通り、大学卒業後に留学することです。そのため、大学によるサポートがある交換留学のような留学ではなく、留学エージェントを通した留学であったり、完全に一から計画を立てた留学などがあります。
したがって、既卒留学をした場合、卒業後に留学し、留学先から帰ってきた後に就職活動を行うことになります。そこで既卒留学生ができる就職活動方法の3つを解説します。
1. 企業の既卒採用枠に応募する

一つ目の方法が企業の既卒採用枠に応募することです。残念ながら全ての企業が既卒採用を行っているわけではなく、新卒しか採用していない企業も多くあります。
日本での就職の場合は当然新卒枠の方が既卒枠より多いのが特徴です。典型的な日本の大企業志向の場合は既卒留学はむしろ不利になるかもしれません。
また、既卒者の中でも、卒業後2~3年以内であれば新卒採用枠としての応募が可能な企業も多くありますので、たとえ既卒でも新卒枠での就職活動が可能です。それは事前に企業のホームページなどで調べておきましょう。
そしてこの度のコロナにより、日本政府は第二の就職氷河期を生まないために、卒業後2~3年以内であれば新卒採用枠として採用するように強く企業に求めていくと発表しました。
これをきっかけにさらに既卒採用が増えていく可能性があります。
・大企業志向といった自身の観念を柔軟にすること
変化の激しい現代ではより柔軟な対応、発想が重要視されています。そうした柔軟性を持っている企業ほど採用方法や社員の働き方が多様です。
知名度ではなく、自分自身がやりたい仕事、働き方、働く環境によりこだわることが重要です。
2. 既卒に対応している就職サイトやスカウト型採用

2つ目は既卒に対応した就活エージェントを利用することです。サイトに登録することにより、自身の条件に合った企業をエージェントから紹介してもらえます。
そして最近ではスカウト型採用というのが流行ってきています。これは専用のサイトに登録された就活生のプロフィールを企業が見て、企業側から就活生に対しスカウトをして面接に進んでいく採用方法です。
これは労働人口不足を背景に徐々に定着してきた採用方法で、企業とのミスマッチが起きにくいことがメリットになっています。
そのため、例え既卒留学をしたとしても、既卒採用をしていて海外経験のある人を積極的に採用したいと考えている企業であればスカウトが届く可能性が高いです。
・様々なスキルや経験、実績を持っていること
スカウト型採用の場合、企業が重視するスキル・経験を条件にしてサイトの検索をかけ、そこからヒットした人のプロフィールを閲覧することになります。
そのため、資格やインターンといった経験を持っているほうが好ましいです。したがって、留学前からスキルの取得や経験値を得るための行動をすることが大切です。
3. 留学生向けキャリアフォーラムに参加する

最後の3つ目が留学生を対象とした就職イベントに参加することです。有名なものの一つが株式会社ディスコが主催するキャリアフォーラムです。特にボストンキャリアフォーラムは3日間でエントリー、面接、内定まで一気に進められる、日本の就活とは全く異なるイベントです。
このキャリアフォーラムはボストンだけでなく、東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、シドニーなどでも行われています。
このキャリアフォーラムでは新卒に限らず、中途や既卒生を採用している会社が多くあります。事実、キャリアフォーラムへの参加条件は以下の通りとなっています。
- バイリンガル、日本語・英語両方でビジネスを行えるだけの語学力を身につけている方
- 海外の大学・大学院を卒業予定の方、また既に卒業された方
- 日本の大学に在籍し、交換留学中の方
- 職務経験をお持ちの方
そのため、既卒留学生も当然のこと、語学留学であったとしても、1の条件を満たしていれば参加可能となっています。
・多様な価値観を持ったバイリンガルになること
留学生対象のキャリアフォーラムであったとしても、企業が留学経験のある就活生に期待することはそれぞれ多少は異なります。
しかし、一つ共通することは将来グローバル人材として働くことのできる人材であることです。そのため、語学力のみならず、多様な価値観や文化理解力をもった人材へとなっていくことが必要です。
まとめ
既卒留学生が行うべき就職活動の3つの方法をまとめました。
- 企業の既卒枠に応募する
- スカウト型採用で就活する
- 留学生対象キャリアフォーラムに参加する
僕も既卒留学を選択すると決断した際はかなり悩みました。就職活動で不利になるんじゃないか…。
しかし、自分自身がやりたいこと、目指すキャリアがあるのならば、それに対してトコトン貪欲になるべきだと思います。
多くの人がメリットデメリット、有利不利で説明しますが、有利不利で物事を判断するのはキャリアにおいては将来絶対後悔するし、損すると思います。
特に今回のコロナは本当にしょうがないことです。しかし、コロナ渦でもできることはいくらでもあります。
既卒留学を選択するとしても明確な留学計画、キャリア計画があり、それに対して努力できていれば、必ず評価してくれる人はいます。
社会の枠からはみ出なければ安心する気持ちは僕も良くわかります。しかし、自分自身の生き方をもっともっと求めていいと思います。
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